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リハビリテーション医療におけるリスク管理

 近年、医療事故・医療過誤・医療訴訟の増加に伴い、医療安全管理 (医療事故防止)・リスク管理が重要視されています。

 リハビリテーション医療においても、リハビリテーション中の 「転倒・転落、骨折等の外傷、熱傷」 や 「脳卒中・急性心筋梗塞・肺塞栓・けいれん発作等の発症・再発」 等が問題視されています。
 「早期リハビリテーション実施」・「高齢患者の増加」・「急性期にて全身状態・原疾患が不安定およびまたは合併症・併存疾患のコントロール不良状態の患者の増加」 等により、リハビリテーション部門においても、以前よりも、急変リスクの高い患者が増えています。
 【関連記事】脳卒中リハビリテーションにおける 「早期離床」

 しかしながら、病院 (特に急性期病院) のリハビリテーション部門の多くが、リハビリテーション専任医師や看護師が常駐しておらず、安全管理や急変時対策が不充分な実態が少なくありません。小規模病院・診療所や介護施設 (老健施設、あるいは特養ホーム) のリハビリテーション部門ではなおさらと思います。
 したがって、(病院といえども) 急変時にすぐ医師 (あるいは看護師) の応援を依頼できない状況も充分想定され、緊急トリアージから初期対応 [BLS (一次救命処置)、ACLS (二次救命処置)] までをセラピストが行わなければならない場面も日常的に生じているものと推測されます。

 上記のような背景のもと、2008年11月に刊行された 「リハビリテーションリスク管理ハンドブック」 は、誠に時機を得たものだと思います。
 リハビリテーションを行う患者には常に急変が起こりうることを想定し、未然にリスクを回避するためにはどうしたらよいか [患者の観察・気づき (リスク感性)]、リハビリテーション室で遭遇しやすい症状・病態とそれらへの対処法、急変した際の対処法 (BLS、ACLS) 等、写真・イラストのビジュアルな面も考慮の上、解説されています。

 リハビリテーション医療におけるリスク管理は、患者さんのリハビリテーション時の安全確保のみならず、セラピスト自身の自己防衛にも繋がります。

 本書は、急性期~回復期~維持期の医療機関・介護施設等のリハビリテーション部門に常備したい1冊として推奨されます。また、セラピスト養成校の教科書・参考書にも適していると思います。値段も4,200円と比較的手頃です。

 以下に、本書の序文ならびに目次 (章のみ) を紹介します。

【序文】
 リハビリテーション (以下、リハ) は身体機能に障害をもった患者を対象に行うものである。高齢者やさまざまな合併症をもつ患者が対象となることが多く、病院内でも比較的急変のリスクが高い患者が多く集まる部門である。さらに、早期リハの必要性が一般にも認知されるようになり、リハの対象患者は全身状態の不安定な急性期患者も多く含まれるようになってきた。そして現代では質の高い医療が求められると同時に、内容の透明性が求められる情勢となり、マスメディアによる医療事故報道が多くなされるなど、医療を取り巻く環境には大きな変化がみられる。こういった背景があるにも関わらず、診療報酬改定ごとにリハの単価の切り下げが続き、健全な病院機能を維持するためにセラピスト一人あたりの稼働率の向上が求められ、時間的・精神的なゆとりをもてないなかでの診療を余儀なくされている。
 また、近年では療法士養成校の新設が盛んであるが、リハというリスクを伴う医療行為を行うにあたり、十分な医学知識が与えられていない卒業生も一部に見受けられる。さらにリハ部門の診療管理をし、リハスタッフの教育をするべきリハ科専門医は日本全国で約1,400名という状況であり、リハ部門の安全管理に従事する医師の供給は十分とは考えにくい。特に小規模病院・診療所や老健施設でのリハ部門など、急変時にすぐ医師の応援を依頼できない状況も十分想定され、緊急性のトリアージから初期対応までをセラピストが行わなければならない場面も日常的に生じているものと予想される。
 リハ部門で管理するべきリスクの内容としてはインシデントと急変などの医学的リスクの2つに分類されると考える。インシデントについては他の書籍に譲り、本書ではリハ中に生じた医学的リスクに対応する手法を述べることとした。内容としては、急変を予測するための情報収集から、その情報を解釈して緊急性の判断ができること、現場で行わなくてはならない応急処置につき紹介している。このため内容は多少の医学的知識を必要とするものとなっている。しかし広い範囲の疾患を対象とするリハの臨床においては本書の内容だけでは情報は十分とはいえない。実際の臨床場面での応用にあたっては、各施設のリハ科医師や処方箋を作成した担当医師と十分なコミュニケーションをとり、リスクの確認をする必要がある。
 本書がリハ医療の質および安全性のさらなる向上の一助となれば幸いである。

【目次】
 第1章 リハビリテーションにおけるリスク管理
 第2章 急変を予測するために
 第3章 疾患ごとのリスク予想
 第4章 どのような急変を生じるか (遭遇しやすい症状とその対処法)
 第5章 急変を生じた場合に
 付録 カルテに使用されることの多い略語


リハビリテーションリスク管理ハンドブックリハビリテーションリスク管理ハンドブック
(2008/11)
亀田メディカルセンターリハビリテーション

商品詳細を見る


【追記】
 リハビリテーション医療におけるリスク管理については、また別の機会に、様々な角度から、当ブログで詳述したいと思っています。




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