1. Top » 
  2. 寝たきり

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




banner2.gif
より多くの方に読んで頂くため宜しければ応援お願いします。

  • Genre:

「転倒予防靴下」 (商品開発物語)

 足が弱り転倒しやすくなったお年寄りの介護のために作られた靴下として、(株) コーポレーションパールスターが開発した 「転倒予防靴下」 [下記の図 (写真) を参照] が好評を博しています。
 
 本商品の特徴は下記の3つのポイントです。

【ポイント1.転倒予防効果・ウォーキング効果】

 特殊な編み方でつま先を反り上げることで、歩行の際につまずきにくくし体のバランスを保ちます (つまづき転倒防止)。
 そして、つま先を上げたウォーキングを自然と実現できるようにし、以下の3つの効果を狙います。

(1)つま先を上げ、かかとから着地させることで、足裏を柔軟にし、土踏まずを鍛え、腰や膝に負担をかけない歩き方を実現できるようにします。

(2)かかとから着地で歩幅を広げ、筋肉を刺激し、歩行時のエネルギー消費量を増大させ、脱メタボ歩行対策を実現できるようにします。

(3)土踏まずが高くなり (ウインドグラス効果)、足腰の疲れ予防。

【ポイント2.むれにくい・においにくい・冷えにくい】

(1)靴下のつま先部は二重式の凹凸編みになっており (詳細は元祖二重式凹凸編み靴下を参照)、保温効果を高め、暖かさ・通気性を持続します。

(2)底部のあぜ編み (凸凹編み) は発汗作用を抑える効果があり足の指の間が蒸れにくく清潔になるので、一日中靴を履く方にとっては効果的です。

【ポイント3.その他の効果】

(※)足関節を保護し、美脚効果やヒップアップ効果を実現します。

 (株) コーポレーションパールスターのホームページに、本商品に関する興味深い商品開発物語が掲載されていますので、下記に紹介します。

● 「転倒予防靴下」 商品開発物語

 平成18年の5月、
 「足先を上げる補装具はあるが、日用性に欠けるので、患者さんが使いたがらない」。
 「10年間、靴下にゴムバンドをつける商品を試作してきたが、うまくいかない」。
 「日用品として使いやすく、そして足先が上がる商品を開発できませんか」。
と言われる義肢装具士さんが尋ねて来られました。

 自信があったわけではないのですが、
 「当社は靴下製造が本業なので、靴下で開発してみます」。

 試作を繰り返す中、平成18年8月に神戸学院大学で行われた日本リハビリテーション工学会で試作品を展示。
 「履いても良いですか」。
 「なるほど、足趾が上がりますね」。
 「装具でなく、靴下でMP関節の背屈機能を得る方法、いいですねぇー」。
 「底屈機能が妨げられるので、立位の時のバランスが悪いですね」。
 「足の機能を勉強して研究開発すると、良い転倒予防靴下になりますよ」。
 「高齢者の転倒事故は、大腿骨頚部骨折、そして寝たきり・認知症につながりますので、良い転倒予防靴下に仕上げてください」。
 専門用語が多く、半分も理解できませんでした。
 後に、この方がべトちゃん・ドクちゃんの執刀医の澤村先生だった事を知りました。

 早速、学会で名刺交換した松江医療福祉専門学校の南場先生 (理学療法士) を訪ね、専門書の紹介、そして広辞苑にない専門用語に平仮名、数回のレクチャーで足の構造の勉強をしました。
 知れば知るほど、転倒事故に対処できる転倒予防靴下ができる自信がなくなってきました。

 半年間の模索、広島銀行より広島大学大学院保健学科・浦辺教授の紹介を受け、
 「なるほど、上がりますね」。
 「靴下で転倒予防の効果を得る発想は、新規性が高いので、一緒に開発しましょう」。

 2ヶ月後のミーティングで、
 「大変面白い測定結果がでました」。
 「転倒予防対策では、かなり期待できる測定結果が得られました」。
 更に、「足趾をあげる効果は、膝痛・腰痛対策にもつながるので、これにも有効性が期待できるかもしれません」、等々の3時間にわたるレクチャーを受ける中で、一気に解決策が見えてきました。
 こうして転倒予防靴下が完成したのです。

 「階段の上り下りができなかったのが、上りだけですが、のぼれるようになりました」。
 「片麻痺で右足をひきずって歩いてたのが、足を持ち上げて歩けるようになりました」。
 「膝の痛みで毎週病院に行っていたのが、今は月に1回だけです」。
 「こむらがかえり、トイレに間に合わないので、オシメをしていましたが、オシメがはずせました」。
 団塊の世代の私には、このような体験は未だありませんが、東京での展示会の時でした。
 電車が入ったので階段を駆け下り、とび乗っていた自分にビックリ、以前は足がもつれるので、次の電車にしていました。
 何故このような現象があるのかを浦辺先生にお聞きしたところ、「促通効果が得られた可能性は考えられますね」。

 中国労災病院を始め、病院等でリハビリ用として転倒予防靴下が売れていく中で、取引先より 「転倒予防靴下で、ウエストが細くなった、履けなかったジーパンが履けるようになったの声が何人かでてきてる」 の報告を受け、メタボ症候の86cmのズボンがブカブカになってる事に気付きました。
 ひょっとしてと思い、若い時代にはいていたノータックの82cmのズボン、スッとはけたのには驚きでした。

 「新商品誕生の裏にドラマあり」
 商品が誕生し、市場に出回るまでには、多くの人々が携わり、各関係機関の連携のもと、それぞれの部署で全力を注いでいます。
 試行錯誤を繰り返し、数々のハードルを越え、見事製品化に成功したストーリーを読むと、熱いものが感じられます。

転倒予防靴下




banner2.gif
より多くの方に読んで頂くため宜しければ応援お願いします。

スポンサーサイト

骨粗鬆症とめまいに関連性 (転倒・骨折等に留意)

 Japan Medicine (2009/3/30) に、骨粗鬆症とめまいの関連性に関する興味深い論文が掲載されていますので紹介します。

●骨粗鬆症とめまいに関連性

 3月23日のニューズワイズのニュースによると、骨粗鬆症とめまいの間に関連性があることが明らかになった。
 韓国ソウル大の研究グループが、学術誌 「神経学」 (Neurology) 3月24日号で報告した。

 良性頭位めまい症の患者209人と、同症状のない被験者202人とを比較したもので、骨粗鬆症の被験者は、骨量が正常の被験者と比べて、同症状を持つ確率が3倍で、骨粗鬆症の前段階である骨減少症の被験者では、同症状を持つ確率が2倍であることが分かった。

 同研究によると、女性では、めまいのある被験者の25%が骨粗鬆症を発症、47%が骨減少症であったのに対し、めまいがない被験者ではそれぞれ9%と33%であった。
 男性被験者では、めまいのある被験者の12%が骨粗鬆症、40%が骨減少症であったのに対し、めまいがない被験者ではそれぞれ6%と27%であった。

(1)論文によると、対象患者は、頭部外傷や耳科外科手術等の明らかな原因を有しない良性頭位めまい症の患者であり、また、交絡因子の影響をできるだけ排除するため、年齢、性、アルコール、喫煙、高リン酸血症を調整した多変量ロジスティック回帰分析を施行し、骨減少症、骨粗鬆症の存在のみが、めまいリスクの増加と関係したと述べています。

(2)また、論文によると、著者らは、今回の結果の原因として、「カルシウム代謝異常」・「特に、女性の閉経後の女性ホルモン (エストロゲン) 喪失に伴うカルシウム代謝異常・骨代謝異常」 を挙げていますが、男性にも同様のめまいと骨粗鬆症の関連性が認められることから、他の因子の関与が示唆されると述べています。

(3)リハビリテーションの臨床の場においては、骨粗鬆症を持つ高齢者を対象とすることが多く、且つ脳卒中その他の神経疾患および整形疾患 (変形性腰椎症・腰部脊柱管狭窄症・脊椎圧迫骨折・大腿骨頸部骨折、等) に伴う転倒リスクを充分配慮する必要があります。

(4)今回の研究結果より、上記(3)に加えて、骨粗鬆症に関連するめまいにも充分配慮し、「転倒・骨折→寝たきり・認知症」 の負のスパイラルを防止することが肝要と考えられます。




banner2.gif
より多くの方に読んで頂くため宜しければ応援お願いします。

靴の中敷きの微小振動による高齢者の転倒防止

 65 歳以上の高齢者において、転倒の年間発生率は10~20%であり、そのうちの約10%は骨折に至ると報告されています。
 転倒を経験した高齢者は、たとえ軽傷で済んでも心理面に強い影響を受け、閉じこもって不活発な生活に陥り易く、様々な健康障害を招くことが知られています。
 不幸にも、骨折 (特に大腿骨頸部骨折) に至った場合は、その後の手術やリハビリテーションの治療効果ならびに患者要因 (高齢、重度・重複障害、複数の合併症・併存疾患) によっては、廃用症候群も重なり、寝たきりになることも少なくありません。
 したがって、高齢者の転倒防止は、生活・人生の質 (QOL) のためにも、重要な課題です。

【関連記事】
 ◎リハビリテーション医療におけるリスク管理

 Medical Tribune (2008/10/23) に、靴の中敷きの微小振動を用いた転倒防止対策に関する記事が掲載されていますので紹介します。

●靴からの振動で高齢者の転倒防止

 米国ボストン大学生体力学センターの James J. Collins 教授と Attila A. Priplata 博士が行っている研究によると、70歳の高齢者が20歳の若者と同等のバランスを維持するためには、靴の中敷きから雑音 (ノイズ) が出るようにした 「ノイジーシューズ」 が一つの解決策となるかもしれない。

 高齢者は転倒しやすく、骨折に至ることも多い。
 今回の方法は、バランス感覚にかかわるすべての障害の解決策になることは期待できないものの、少なくとも高齢者にとっては役立つ可能性がある。
 また、この方法は、足の感覚が失われてしまう糖尿病患者にも役立つ可能性がある。

 今回考案されたノイジーシューズは、統合閾値を持つ感覚神経系におけるノイズに対する反応を利用するものである。
 高齢者では活動を促す信号が加齢とともに衰えるが、この信号の弱まりを救済するのがノイズである。

 Collins 教授らが開発したのは、ゲル状の中敷きに電気モーターを挿入し、そこから微小振動を足に伝えることで、感覚神経にノイズを加える方法である。

 同教授らは高齢者にノイジーシューズを履いてもらい、静止して立っている間にどの程度揺れてしまうかを測定し、バランス維持能力を調査した。
 その結果、この中敷きの効果によって、高齢者の揺れは普通の靴を履いた20代の若者と同等にまで改善されたという。

 電気中敷きを敷いたノイジーシューズは、Afferent 社 (米国ロードアイランド州) が製造し、2年以内に上市される予定である。

【関連論文】
 ●Priplata AA, Patritti BL, Niemi JB, Hughes R, Gravelle DC, Lipsitz LA, Veves A,
  Stein J, Bonato P, Collins JJ. Noise-enhanced balance control in patients with
  diabetes and patients with stroke. Ann. Neurol. 59 (1): 4-12, 2006.


 上記に関する当ブログ管理人の考察・結論は、下記の通りです。

(1)ノイジーシューズは、靴の中敷きタイプの転倒予防装置であり、装着しやすく、実用性・利便性は高いと思われます。

(2)上記関連論文によると、電気モーター (電池式) による微小振動刺激 (ランダムな刺激) については、「本人が気がつかないほど、非常に微弱なもの」 で、不快感は生じにくいとのことです。
 但し、微小振動刺激が、脳卒中・糖尿病患者あるいは高齢者において、下肢のしびれ (異常感覚) を出現・増悪させる可能性も否定できないと思われます。(刺激パターンの工夫が必要と思われます)。
 また、下肢の末梢神経障害の程度によっては、転倒予防効果はあまり望めないと推察されます。

(3)高齢者の転倒・骨折は、寝たきり、あるいは閉じこもり・廃用症候群を生じやすく、医療費も相当かかります。
 転倒には、多くの様々な内的要因・外的要因が関与しますので、本装置だけでは完全には防止できませんが、少しでも、数%でも、高齢者の転倒事故が減少すれば、高齢者のQOLに大きく貢献すると思います。
 できるだけ早期の製品化が望まれます。




banner2.gif
より多くの方に読んで頂くため宜しければ応援お願いします。

Page Top

時計
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

Author:カズ食堂

カレンダー
01 ≪│2017/03│≫ 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
ブログ内検索
訪問者数

   (Since 2009/01/11)

現在の閲覧者数
:
リンク

このブログをリンクに追加する

にほんブログ村ランキング
宮崎県 「てげうめ」 グルメ
Amazon アソシエイト







人気ブログランキング

◎より多くの方に読んで頂くため 宜しければ応援お願いします。

banner2.gif
FC2ブログランキング

◎より多くの方に読んで頂くため 宜しければ応援お願いします。

スポンサー・リンク
FC2アフィリエイト
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。