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2010年度診療報酬改定・DPC新機能評価係数候補 (2009/6/24現在)

 キャリアブレインのCBニュース (2009/6/24) の記事 (新係数の候補、「導入妥当」 に4項目-基本問題小委) および Japan Medicine (2009/6/26) の記事 (中医協:DPC新係数を絞り込み/「正確なデータ提出」 など4項目ほぼ当確、複雑性指標は 「重複評価」 の指摘も) によると、2009年6月24日の中央社会保険医療協議会 (中医協) 診療報酬基本問題小委員会 (委員長:遠藤久夫・学習院大教授) における議論の結果、2010年度診療報酬改定・DPC 「新機能評価係数」 候補は、下記の10項目に絞り込まれました。

 その内、青色の4項目がほぼ当確、残りの6項目の中で、赤色の2項目が有力 (遠藤委員長の強い支持) となりました。

 診療報酬全体の改定率なども見極める必要があるため、2010年度に導入するDPC新機能評価係数が確定するのは、年末になる見通しとのことですが、「DPC対象病院」 ならびに 「2010年度にDPC対象病院に昇格する予定のDPC準備病院」 のためにも、できるだけ早急の確定が望まれます。

●DPC 「新機能評価係数」 候補 (2009/6/24現在)

1.DPCデータを用いて分析が可能であるもの

 ①DPC病院として正確なデータを提出していることの評価 (正確なデータ
  提出のためのコスト、部位不明・詳細不明コードの発生頻度、 様式1の
  非必須項目の入力割合、等)


 ②効率化に対する評価 (効率性指数、アウトカム評価と合わせた評価、等)

 ③複雑性指数による評価

 ④診断群分類のカバー率による評価

 ⑤救急・小児救急医療の実施状況及び救急における精神科医療への対応状
  況による評価


 ⑥患者の年齢構成による評価

2.DPCデータによって一部分析が可能なもの、又は医療機関の負担が少なく
 速やかにデータを把握することが可能なもの

 ⑦診療ガイドラインを考慮した診療体制確保の評価

 ⑧医療計画で定める事業等について、地域での実施状況による評価

 ⑨医師、看護師、薬剤師等の人員配置 (チーム医療) による評価

 ⑩医療の質に係るデータを公開していることの評価




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2010年度診療報酬改定・DPC新機能評価係数候補 (2009/4/15現在)

 2009年4月15日の中央社会保険医療協議会 (中医協) 診療報酬基本問題小委員会における議論の結果、2010年度診療報酬改定・DPC 「新機能評価係数」 候補 として、下記の 「A.DPC対象病院において評価を検討するべき項目」・「B.急性期入院医療全体として評価を検討するべき項目」 の21項目が、今後の検討項目となりました。

 当初、「C.次期の診療報酬改定では、評価が困難な項目」 に入っていた 「後発医薬品の使用状況による評価」 は、議論の末、B項目に入りました。

A.DPC対象病院において評価を検討するべき項目 (13項目)

 1.DPCデータを用いて分析が可能であるもの

  ①DPC病院として正確なデータを提出していることの評価
   ◎正確なデータ提出のためのコスト、部位不明・詳細不明コードの発生
    頻度、様式1の非必須項目の入力割合、等

  ②効率化に対する評価 (効率性指数、アウトカム評価と合わせた評価、等)

  ④複雑性指数による評価

  ⑤診断群分類のカバー率による評価

  ⑥高度医療指数 (診断群分類点数が一定程度高いものの算定割合)

  ⑦救急・小児救急医療の実施状況及び救急における精神科医療への対応状
   況による評価

  ⑧患者の年齢構成による評価

 2.DPCデータによって一部分析が可能なもの、又は医療機関の負担が少な
  く速やかにデータを把握することが可能なもの


  ①診療ガイドラインを考慮した診療体制確保の評価

  ③医療計画で定める事業等について、地域での実施状況による評価

  ⑤医師、看護師、薬剤師等の人員配置 (チーム医療) による評価

  ⑥医療の質に係るデータを公開していることの評価

 3.その他、既存の制度との整合性等を図る必要があるもの

  (2) 既に診断群分類の分岐として評価されているもの

   ②副傷病による評価

  (3) 出来高で評価されているもの

   ⑤がん診療連携拠点病院の評価

B.急性期入院医療全体として評価を検討するべき項目 (8項目)
  【2-①・③・⑤は、A項目と重複】


 2.DPCデータによって一部分析が可能なもの、又は医療機関の負担が少な
  く速やかにデータを把握することが可能なもの


  (①診療ガイドラインを考慮した診療体制確保の評価)

  (③医療計画で定める事業について、地域での実施状況による評価)

  ④産科医療の実施状況の評価

  (⑤医師、看護師、薬剤師等の人員配置 (チーム医療) による評価)

 3.その他、既存の制度との整合性等を図る必要があるもの

  (1) 既に機能評価係数として評価されているもの

   ①特定機能病院または大学病院の評価

   ②地域医療支援病院の評価

   ③臨床研修に対する評価

   ④医療安全の評価

  (3) 出来高で評価されているもの

   ①退院支援の評価

   ②地域連携 (支援) に対する評価

  (4) その他

   ①後発医薬品の使用状況による評価

 下記の 「C.次期の診療報酬改定では、評価が困難な項目」 の7項目は、次期 (平成22年度) 診療報酬改定での新機能評価係数としての採用は見送られました。

C.次期の診療報酬改定では、評価が困難な項目 (7項目)

 1.DPCデータを用いて分析が可能であるもの

  ③手術症例割合に応じた評価

 2.DPCデータによって一部分析が可能なもの、又は医療機関の負担が少な
  く速やかにデータを把握することが可能なもの

  ②術後合併症の発生頻度による評価

 3.その他、既存の制度との整合性等を図る必要があるもの

  (2) 既に診断群分類の分岐として評価されているもの

   ①標準レジメンによるがん化学療法の割合による評価

   ③希少性指数による評価 (難病や特殊な疾患等への対応状況の評価)

  (3) 出来高で評価されているもの

   ③望ましい5基準に係る評価
    ・特定集中治療室管理料を算定していること
    ・救命救急入院料を算定していること
    ・病理診断料を算定していること
    ・麻酔管理料を算定していること
    ・画像診断管理加算を算定していること

    ア.ICU入院患者の重症度による評価
    イ.全身麻酔を実施した患者の割合による評価
    ウ.病理医の数による評価
    エ.術中迅速病理組織標本作製の算定割合による評価
    オ.病理解剖数 (割合) 又はCPC開催状況による評価
      ◎CPCとは、臨床病理検討会 (Clinicopathological Conference)
       のことをいう。
    ※.ア~オについては、望ましい5基準に係る項目であるが、これら
     の項目について出来高で評価されているものではない。

   ④高度な設備による評価

  (4) その他

   ②治験、災害等の拠点病院の評価




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2010年度診療報酬改定・DPC新機能評価係数候補 (2009/3/25現在)

 2009年3月25日の中央社会保険医療協議会 (中医協) 診療報酬基本問題小委員会における議論の結果、2010年度診療報酬改定・DPC「新機能評価係数」 候補 として、下記の27項目が、今後の検討項目となりました。

1.DPCデータを用いて分析が可能であるもの

 ①DPC病院として正確なデータを提出していることの評価
  ◎正確なデータ提出のためのコスト、部位不明・詳細不明コードの発生
   頻度、様式1の非必須項目の入力割合、等

 ②効率化に対する評価 (効率性指数、アウトカム評価と合わせた評価、等)

 ③手術症例割合に応じた評価
  ※,一部の手術については、施設基準として一定数以上の症例数が算定
   条件となっており、出来高で評価されている。

 ④複雑性指数による評価

 ⑤診断群分類のカバー率による評価

 ⑥高度医療指数 (診断群分類点数が一定程度高いものの算定割合)

 ⑦救急・小児救急医療の実施状況及び救急における精神科医療への対応状
  況による評価

 ⑧患者の年齢構成による評価

2.DPCデータによって一部分析が可能なもの、又は医療機関の負担が少なく
 速やかにデータを把握することが可能なもの


 ①診療ガイドラインを考慮した診療体制確保の評価

 ②術後合併症の発生頻度による評価

 ③医療計画で定める事業について、地域での実施状況による評価

 ④産科医療の実施状況の評価

 ⑤医師、看護師、薬剤師等の人員配置 (チーム医療) による評価

3.その他、既存の制度との整合性等を図る必要があるもの

(1)既に機能評価係数として評価されているもの

 ①特定機能病院または大学病院の評価

 ②地域医療支援病院の評価

 ③臨床研修に対する評価

 ④医療安全の評価

(2)既に診断群分類の分岐として評価されているもの

 ①標準レジメンによるがん化学療法の割合による評価

 ②副傷病による評価

 ③希少性指数による評価 (難病や特殊な疾患等への対応状況の評価)

(3)出来高で評価されているもの

 ①退院支援の評価

 ②地域連携 (支援) に対する評価

 ③望ましい5基準に係る評価
   (a) 特定集中治療室管理料を算定していること
   (b) 救命救急入院料を算定していること
   (c) 病理診断料を算定していること
   (d) 麻酔管理料を算定していること
   (e) 画像診断管理加算を算定していること
  ア.ICU入院患者の重症度による評価
  イ.全身麻酔を実施した患者の割合による評価
  ウ.病理医の数による評価
  エ.術中迅速病理組織標本作製の算定割合による評価
  オ.病理解剖数 (割合) 又はCPC開催状況による評価
    ※.CPCとは、臨床病理検討会 (Clinicopathological Conference)
     のことをいう。

 ④高度な設備による評価

 ⑤がん診療連携拠点病院の評価

(4)その他

 ①後発医薬品の使用状況による評価

 ②治験、災害等の拠点病院の評価


 下記の10項目は、次回 (2010年度) 診療報酬改定には間に合わないとして、次回改定以降での導入の検討対象となりました。

●医療機関の負担が大きく速やかにデータを把握することが困難であるもの、又
 はDPCにおける急性期としての評価が困難であるもの


 ①重症度・看護必要度による改善率

 ②合併症予防の評価

 ③再入院の予防の評価

 ④救急医療における患者の選択機能 (トリアージ) の評価

 ⑤全診療科の医師が日・当直体制をとっていることの評価

 ⑥地方の診療所や中小病院へ医師を派遣することに対する評価

 ⑦在宅医療への評価

 ⑧新規がん登録患者数による評価

 ⑨高齢患者数の割合による看護ケアの評価

 ⑩第三者による外部評価を受けていることに関する評価




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DPCの 「新機能評価係数」 の3つの必須要件

 DPC対象病院・DPC準備病院において、次期平成22年度診療報酬改定にて導入される 「新機能評価係数」 に対する関心は非常に高いと思います。

 平成21年1月21日開催のDPC評価分科会にて提案されたDPC 「新機能評価係数」 候補は下記の通りです。また、Japan Medicine (2009/1/28) に、厚生労働省保険局医療課の宇都宮企画官の 「DPCの調整係数廃止と新機能評価係数の導入」 に関する講演の記事が掲載されましたので紹介します。


(資料1) DPC 「新機能評価係数」 候補 (平成21年1月21日現在)
     (平成20年度第9回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会)

 1.医療の透明化・効率化・標準化・質の向上等の評価について
  (1)透明化の評価
    ア.部位不明・詳細不明コードの発生頻度による評価
  (2)効率化の評価
    ア.効率性指数による評価
    イ.後発医薬品の使用状況による評価
  (3)標準化の評価
    ア.手術症例数又は手術症例割合に応じた評価
    イ.診療ガイドラインに沿った診療の割合による評価
    ウ.標準レジメンによるがん化学療法の割合による評価
  (4)医療の質の評価
    ア.術後合併症の発生頻度による評価
    イ.重症度・看護必要度による改善率
    ウ.医療安全と合併症予防の評価
    エ.退院支援及び再入院の予防の評価

 2.社会的に求められている機能・役割の評価について
  (1)特殊な疾病等に係る医療の評価
    ア.複雑性指数による評価
    イ.副傷病による評価
    ウ.診断群分類のカバー率による評価
    エ.希少性指数による評価
       ◎難病や特殊な疾患等への対応状況の評価
  (2)高度な機能による評価
    ア.高度な設備による評価
    イ.特定機能病院又は大学病院の評価
    ウ.がん、治験、災害等の拠点病院の評価
    エ.高度医療指数

 3.地域医療への貢献の評価について
  (1)地域での役割の評価
    ア.医療計画で定める事業について、地域での実施状況による評価
    イ.救急・小児救急医療の実施状況による評価
    ウ.救急医療における患者の選択機能の評価
    エ.産科医療の実施状況の評価
    オ.地域医療支援病院の評価
    カ.地域中核病院の評価
    キ.小児科・産科・精神科の重症患者の受け入れ体制の評価
    ク.全診療科の医師が日・当直体制をとっていることの評価

 4.その他
  (1)医療提供体制による評価
    ア.医師、看護師、薬剤師等の人員配置による評価
  (2)望ましい5基準に係る評価
    ア.ICU入院患者の重症度による評価
    イ.全身麻酔を実施した患者の割合による評価
    ウ.病理医の数による評価
    エ.術中迅速病理組織標本作製の算定割合による評価
  (3)その他
    ア.新規がん登録患者数
    イ.高齢患者数の割合による看護ケアの評価
    ウ.入院患者への精神科診療の対応の評価
    エ.チーム医療の評価


(資料2) 「DPCの調整係数廃止と新機能評価係数の導入」 に関する講演要旨
     (厚生労働省保険局医療課・宇都宮企画官、平成21年1月24日)


 ①DPCの 「新機能評価係数」 の3つの必須要件
  (a) 根拠となるデータが提示できること
  (b) 新規調査ではなく、既存のデータが活用できること
  (c) 医療現場が具体的に運用していく上で納得できる指標であること

 ②新機能評価係数の導入は、次期診療報酬改定だけで完了させるのではなく、改定
  後も継続的に検討を進め、DPCに基づく診療報酬体系をよりブラッシュアップ
  していくことが必要。
  ◎DPC調整係数の廃止は、医療現場の激変緩和のため次期改定だけで廃止
   することには慎重論が多く、何回かに分けて段階的に廃止される可能性が
   高い。それに伴い、DPCの新機能評価係数も改定時に段階的に導入する
   可能性が高い。

 ③DPCの新機能評価係数は、平成21年1月21日現在の候補項目以外にも、幅広く
  集め、その中から新機能評価係数に相応しいものに絞り込む検討を進めていき
  たい。


 上記に関する当ブログ管理人の考察・結論は、下記の通りです。

(1)資料1の通り、平成21年1月21日現在のDPC 「新機能評価係数」 候補は、「①医療の透明化・効率化・標準化・質の向上等の評価について」 が10項目、「②社会的に求められている機能・役割の評価について」 が8項目、「③地域医療への貢献の評価について」 が8項目、「④その他」 が9項目、合計35項目です。

 DPC 「新機能評価係数」 候補は、相当程度、出揃った感がありますが、厚生労働省は、まだ継続して候補項目を集める予定です。

(2)資料2の通り、現時点での厚生労働省の考え方は、「DPCの調整係数廃止と新機能評価係数の導入」 を同時並行して、段階的に行う予定です。

(3)DPCの 「新機能評価係数」 の3つの必須要件である 「①根拠となるデータが提示できること」・「②新規調査ではなく、既存のデータが活用できること」・「③医療現場が具体的に運用していく上で納得できる指標であること」 が公表され、この3要件を、資料1の 「平成21年1月21日現在のDPC新機能評価係数候補35項目」 に適用し、大分、絞り込むことが出来るようになりました。

(4)DPC評価分科会および中医協基本問題小委員会の当面のスケジュールは、①平成21年3月末までに、 「新機能評価係数」 として相応しい係数の候補の選定を取りまとめる、②平成21年4月より、「新機能評価係数」 としての妥当性の評価から議論を開始する、となっています。

(5)一方、「いじかちょうなまいにち」 ブログの記事 「きのうひょうかけいすう って その5」 で次のように述べられています。

 7:1看護で見られたように、評価をすると極端にその方向に走るケースが現れかねないと懸念する意見も複数の委員から出されました。

 確かに7:1看護の採用によって、民間病院の看護師の採用数とレベルが一気に下がったように、新たな評価が人的資源や症例数に寄るものになれば大病院や公立病院にとっては、有利に働くと思いますが、中小病院や民間病院はまたもや厳しい状況におちいる可能性を秘めていると思います。

 まぁ厚労省は病床削減が目的ですから、中小病院や公的資金でバックアップされない民間病院がつぶれて目的が達せられればいいのかもしれませんが・・・。



 正に、的を得たご意見ですが、民間中小病院の立場に立つと、複雑な気持ちに陥ります・・・ (苦笑&泣笑)。


 以上、今後のDPC評価分科会および中医協基本問題小委員会の議論の動向が注目されます。(DPC対象病院・準備病院は、ヒラソル等のDPC解析ソフトを駆使して、シミュレーションおよび各種指標を算出し、早めに準備した方がベターと思います)。




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