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小児および高齢者における食品による窒息の要因分析

 厚生労働省ホームページに 「食品による窒息事故に関する研究結果等について」 に関する事項が掲載されていますので、その研究結果の一部の概要を下記に示します。

● 「食品による窒息の要因分析」 調査について
    (平成20年度厚生労働科学特別研究事業)

1.主任研究者:向井美恵 (昭和大学歯学部口腔衛生学教授)

2.研究内容

●窒息事故事例の分析 (小児及び高齢者)

(1)救命救急センターなど433施設を対象に、平成20年6月1日から8ヶ月間の窒息症例 (0歳から15歳の小児) を収集。185施設から回答 (回答率:43%)。

(2)介護老人福祉施設 (特養) に入居している高齢者437名を対象に、平成18年6月から2年半の窒息症例を収集。

●窒息リスクの高い食品 (ご飯、パン) 等の分析

(1)ご飯の固まりや水分を含んだパンが、喉に詰まりやすいものと仮説し、それらの物性を分析。
 なお、餅の物性の分析については、昨年度実施済み。

(2)また、社会的に関心が高いこんにゃく入りゼリーについては、旧来品と現在流通しているものの物性を比較。

●食品の窒息に関する意識調査

(*)15歳以下の子どもをもつ1,015名の母親を対象に、Web調査。

●ヒト側の窒息要因分析

(*)中咽頭の成長変化や形態的特徴 (小児)、加齢による咽頭形態の変化 (高齢者) 等の解剖学的特徴が窒息のリスクへ与える影響を分析。
 あわせて、中咽頭から下咽頭までの動きと食塊 (餅、パン) の咽頭流入の関係を生理学的に分析。

3.結果・考察

(1)小児窒息について、回答のあった救命救急センター185施設での、調査期間中の事例は12例であった。
 そのうち、家族により応急処置 (背部叩打法) が行われていたのは半数のみであり、その教育と普及が重要。
 症例12例の内訳は、アメ (5例)、ピーナッツ・豆類 (3例)、リンゴ、冷凍ゼリー、ラムネ、いくら (各1例) であった。
 12例にうち11例は1歳~4歳。
 死亡が確認できたのは1例。

(2)高齢者窒息では、「認知機能の低下」、「食の自立」、「(特に義歯装着時の) 臼歯部咬合の喪失」 がリスク因子であった。
 窒息事故の約半数は施設で対応しており、施設職員への適切な対処方法の徹底が必要。
 調査期間中の症例の内訳は、野菜・果物、肉、魚類、ご飯、パン、餅、菓子類の順で多かった。
 11.7%で窒息の既往があった。

(3)ごはんやパンを咀嚼しないでのどに詰め込むことは、窒息のリスクであることが示された。
 ごはんの塊の比重が大きくなるほど、硬さ、凝集性、付着性はいずれも増加した。
 唾液と混じったパンの塊の比重が大きくなるほど、硬さ、付着性は増加した。

(4)現在流通しているこんにゃく入りゼリーは、旧来品に比べて、かたさ、破断応力の点で、一般のゼリーの特性に近づいていた。
 一方で、一般のゼリーとは異なる食品特性をもつものであることから、特に、小児や高齢者へこんにゃく入りゼリーを提供する際には、一般のゼリーとは異なるものであることを再度注意喚起する必要があることが示された。

(5)食品の窒息事故は、救急事例にならないまでも日常的に起こっている一方で、そのリスクについて、半数近くの母親は認識しておらず、注意を払っていなかった。
 ただし、自分の子どもが窒息を経験すると、注意を払うようになる母親は多かった。
 リスクに対する認識を高めるとともに、子どもの嚥下、咀嚼能力の発達段階とそれに応じた食品の選択と与え方に関する知識の普及が必要。

(6)子どもの窒息が起こりやすい中咽頭の形態的特徴があること、高齢者のリスク要因は機能低下だけでなく中咽頭の形態的変化もその一つであることが明らかになった。
 また、咀嚼中に、食塊が咽頭に流入することが窒息の一因であると推察された。
 唾液とよく混和する (咀嚼する) こと、一口量を適切にすること (押し込み食べをしないこと) が重要。

(7)窒息事故の防止には、ヒト側の要因と食品側の要因について多面的な対応が必要。

 「ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーによる窒息事故」 の多発に伴い、小児および高齢者における食品による窒息が注目を浴びました。

 上記研究結果の通り、乳幼児、高齢者などでは、解剖学的・生理学的に、食べ物による窒息がおきやすく、特に、高齢者の場合、加齢・基礎疾患・合併症・併存疾患・障害像・認知機能・義歯の整合性・服用薬等の様々な要因の影響をかなり受けるため、窒息および誤嚥性肺炎のリスクが高いという問題を抱えています。

 また、多くの一般の方が 「それほど危険性はないだろう」 と誤解している 「食事介助」 は、窒息および誤嚥性肺炎の観点から考えると、介助者に 「高いスキルとリスク管理能力」 が要求されると考えられます。

 以上、小児および高齢者における 「食品による窒息および誤嚥性肺炎」 に関して、児童福祉施設、老人福祉施設、介護保険施設、関係団体等に充分な情報提供が成され、食品による窒息事故および誤嚥性肺炎の予防の啓発が成されるとともに、食事提供の際の注意喚起等、事故発生の防止を徹底するよう、関係者に周知徹底されることが望まれます。

 また、「食品による窒息および誤嚥性肺炎」 に対する認識があまり高くない医療機関も要注意です。
 食事介助時のスキルの向上およびリスク管理能力の向上、NST (栄養サポートチーム)・ICT (感染制御チーム)、摂食機能療法 (口腔ケア・摂食嚥下訓練)、段階的な嚥下食の配食システム等の多専門職種による包括的なチームアプローチが肝要と考えられます。
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